お墓コラム
2024.10.22
生前にお墓を建てるのは縁起が悪いですか?
生きているあいだにお墓を建てるなんて、なんだか縁起が悪い気がする…といったお声を時々耳にします。でも生前に建てるお墓は「寿陵」と呼ばれ、長生きや繁栄を願うものとして古くから縁起の良いものとされてきた、という話もあるんです。起源は中国の秦の始皇帝のお墓と言われており、日本でもあの有名な聖徳太子が生前にお墓を作っていたという記録が残されています。
生前にお墓を建てるメリット
最近では残されたご家族に経済的な負担や心配をかけずに済むという考えや、相続税や固定資産税の対象に含まれないため、節税にもつながる(亡くなってからお墓を建ててもらおうとお金を渡しておいた場合、そのお金は相続税の対象となるので注意が必要)という理由から、生前にお墓を建てられる方が増えています。
またご自分の好きな場所やお墓のデザインを時間をかけてゆっくり自由に選べることも生前墓の魅力のひとつです。
生前にお墓を建てるデメリット
一方で生前にお墓を建てると墓地の管理費がかかるというデメリットもあります。お寺や霊園に墓地を管理してもらうために必要な費用ですが、お墓に遺骨が入っていない場合でもその費用を支払うのが一般的です。公営の墓地などは比較的管理費が安いと言われていますが、地域によっては遺骨がないと生前に申込できないところも少なくありません。
メリット・デメリットはそれぞれありますが、「寿陵墓」を建ててご先祖様を敬うことは家族を想う気持ちに繋がり、いずれそれぞれも永い時の流れの中で先祖となり子孫を見守っていく…それが受け継がれていく家族の絆になり、そして「寿陵墓」はその久遠の絆の入り口になるのではないでしょうか。