合祀型の樹木葬とは?
合祀タイプの樹木葬には最初から合祀されるものや、一定期間個別安置の後、他のご遺骨と一緒に埋葬される(合祀)形式のものがあります。費用負担が少なくて済むいうのは魅力的ですが、いくつか注意が必要な点があります。
1.個別の供養が出来なくなる
合祀墓に移されると、他の方の遺骨と一緒に納められるため、個別にお墓参りや供養が出来なくなります。特に家族単位でのお墓参りを重視する方にとっては、精神的な抵抗があるかもしれません。
2.遺骨の取り出しや改葬が出来なくなる
一度合祀されると、遺骨が他の方のものと混ざってしまう為、改葬(別の場所に移す)や取り出しが不可能になります。将来的に事情が変わった場合でも対応できない可能性があります。
3.家族や親族の理解を得にくい事がある
特に伝統的な供養を重視する家庭では、「個別の墓がないこと」や「合祀されること」に対して抵抗感を持つ親族がいる場合があります。トラブルの原因にもなり得ます。
4.永代供養といっても内容に差がある
「永代供養」の期間や頻度など内容は墓地ごとに違うため、必ずしも十分に手厚い供養がされるとは限りません。契約時にしっかり確認が必要です。
5.管理状態の変化による影響を受けやすい
手入れ不足によって樹木が枯れたり景観が損なわれる可能性もあります。また、霊園の経営主体の変更や倒産といった経営上のリスクによって管理が不十分になったり、供養が継続されなくなる恐れもあります。そのため長期間にわたって使用するお墓では、経営母体の安定性や信頼性を重視することが特に重要です。契約前には運営実績や永続性についてしっかり確認しておくことが望ましいでしょう。
樹木葬や永代供養墓をお探しの方はこのような点も含めてご検討されてはいかがでしょうか。